先日の平野虎丸さんのお話は、ものすごい衝撃的なものであった。
彼はかつて警察官をしていたのだが、自然保護活動をするということは、=反体制的であり、左よりとみなされるのか、ものすごい差別や偏見にさらされてしまう。でも、辞めれば、そういうことを認めたこととなるので、どんなに中傷されようと退職勧告されようと仕事を続けてきたという。
そして、今では
「日本熊森協会」の手助けもしながら、自らも山を買い、スギヒノキを伐採し、そこを本来の姿の森へと変えていく活動を続けている。そして、いろんなところへ話しに行き、今の日本の山の現状の危険性を訴え続けているのである。
見た感じは、ほんとうに気のいい物腰柔らかなおじさんなのだが、彼のこれまで辿ってきた道のりは険しく、でも決してあきらめることない彼のその姿勢にはただただ驚くばかりである。
彼は言う。
「この間起きた山口の土砂災害は、あれは「人災」ですよ。あの写真を見てごらんなさい。土砂が流れているところには沢があり、そのすぐ側にスギがびっしりと植えられている。あんなことすれば、もろくなってしなうに決まっている。私は、 今度手弁当で、そこに行って調査してくるつもりです。」
今あるスギのほとんどは、わき芽で育てた木なのだそうだ。そういう木は、根がまっすぐ下に伸びずに、横に広がるばかりで、風雨にとても弱いので倒れてしまうるいう。しかもスギの木の下には、草や他の植物が育ちにくく、動物の食べられる実もできないので、山が痩せていくのだそうだ。しかも、その山は水を浸透させる力がなくなり、川が干上がっていくのだという。
そういえば、改めてうちの周りの山を見ると、スギヒノキばかりが植わっているではないか!!思えば最近、大雨では、ものすごい増える一方で、普段は、その量が少なくなってきている気がする・・・。
虎丸さんの話は、淡々としているのだが、聞けば聞くほど今の山の現実の怖さが浮き上がって来て、いてもたってもかられなくなるという感じだ。
その講演会の日は、夜中まで虎丸さんといろんな話をした。
パパも私も彼の生き方、その姿勢に惚れたし、圧倒された。
翌日は、うちの山を使っての虎丸さん伐採講習会。
ついでにうちの裏山の様子も見てもらいアドバイスもしてもらった。
↑ 木を切る虎丸さん
まずは、スギヒノキばかりの山を少しずつでも落葉樹のある森に変えていかねばならない。
「よし、俺ものんびり考えている場合じゃないなあ。まずは、自分ところの木を切っていかんとなあ。」
腰の重たいパパが、虎丸さんの姿に影響受け、やる気になっているようだ。
というわけで、みなさん、一緒にやりませんか?
虎丸さんのHP
菊の助さんのブログでも虎丸さんの紹介あり。