ようやくシャンティボイスに初参加。
シャンティボイスとは、
主催者の久美ちゃんが始めた会で、
誰もが参加できる月に一度の近況報告会。
全てのアイデンティティを否定しないボーダレスな会。
思いをコトバにし合うことできっと世界が広がる。
【シャンティボイス3つのコンセプト】 ☆ 多様性を知る ☆ 情報の発信と交流 ☆ 信頼できるネットワークの構築
という会です。
昨日は8人集まりました。世代も肩書も超えて。
「仲のよい人たちが集まって話すのもいいけど、それだけだと発展していかないものもある。いろんな人たちと話す中で、世界が広がっていくのがおもしろいと思って始めた。」という久美ちゃん。いつも誘ってくれるのに、なかなか行けずにいた。
そして、ようやくの参加。
面白かった~!!
久美ちゃんが言う。「そう、こ
の会は私にとっては世界旅行するような感じなんよ。」を味わった気分。こういう会でもなければ恐らく出会えなかったであろう人たち。一人ずつが自分の思いをもって、自分の言葉で語れるのもとてもいい。(「誰かが話しているときは、発言しない」というルールあり。)
参加していろんな思いが湧き上がる。
「多様性は愛!」久美ちゃん言葉にふっとワイエスの「屋根裏部屋」という作品を思い出した。
画家アンドリュー・ワイエスは16,7歳の頃、親から行ってはいけないとされてきた黒人居住区へ一人でよく行っていた。当時はちょうど公民権運動の頃で、黒人への差別化が問題視されはじめの頃。そんな中、ワイエスは黒人居住区へ行き、そこに住む人たちとの交流を深め、そして、彼自身の内面世界も大きく変化するとともに広がっていったのだ。
この作品の老人もそういった中で交流が続いていたトムじいさん。
この作品については、そのおじいさんの名前ぐらいしか情報として知らないのだが、この作品の中に込められたワイエスの思いの深さはジンと伝わってくる。
擦り切れたジーンズの折り曲げられた裾や泥で汚れた靴に、労働の後で疲れきってそのままベッドに横たわった感じがある。
様々な色のパッチワークは、重く暗くなりそうな部屋で眠るトムに夢を与えている。
こういった描く行為は、彼らに対するワイエスの愛であり祈りそのもののようにも思える。
あの有名なワイエスの代表作「クリスティーナの世界」のクリスティーナも半身不随であるという障害をもちながらも毅然として人生を生き抜いた女性だった。
ワイエスがこういったマイノリティの人たちに対して、全身で生き抜く彼らに衝撃を受け、そこに希望を見出していったのだろう。
彼がもし、黒人居住区に入り込まなかったら、その境地には達しなかったかもしれない。
まさに
「多様性は愛!」ワイエスもまたそうだったに違いない。
「クリスティーナの世界」
最近、鑑賞授業に必ず取り入れているワイエスの作品。
どこまでも続く物語の一シーンのよう。
生徒とともに鑑賞しながら自分も深く深く入り込んでいくのです・・・。